天下分け目の関ケ原。合戦場を見下ろす松尾山に陣を敷くのは弱冠十八歳にして歴戦の将、小早川秀秋。勝敗は彼の采配一つに握られていた。なかなか動かない秀秋に東軍西軍とも参戦を促す使者を送る。そして秀秋は一つの決断を下す。だが、その苦渋の決断には誰も知らない思いと理由があった。否、ただ一人だけその思いを知…もっと見る
誰でも知っている事実の向こうに真実があるとしたら知りたいとは思わないだろうか? そして真実にたどり着くには想像力の翼が必要だと思うのだ。