その美しさ、紫陽花と見ゆ。

作者葉山 光輝


僕が彼女と出会ったのは、高校二年生の夏。

五月雨が降り始め、着々と初夏の香が漂い始めた頃だった。



これは、三年間の高校生活で僕が体験した

最初で最後の戯曲だ。