恋だけがそれを知っている

作者羽田宇佐

「ただ付き合ってくれるだけでいいの。私が好きだって言ったら、鈴木さんも好きだって返す。そういう関係になって欲しいだけ。簡単でしょ?」
茜色に染まった教室で、苦手なクラスメイト“柴田鈴”からの告白。
話をしたことなんて数えるくらいで接点もない彼女のことは嫌いではないが、好きでもない。けれど、できれば…