――世界の終わりまであと七日になりました。
 ニュースキャスターの言葉に、私はテレビ画面に向かって溜め息混じりにつぶやいた。
「やっとか」
 世界の終わりまで、やっと、あと七日。

 生きる意味を見失い、惰性で生きてきた「私」にとって、世界が終わるというニュースはこれ以上ない朗報だった。
 その…