過去に悪霊によって大切な人を失った理都。それ以来、同じ想いをする人を増やしたくないと思い、除霊は出来ないが除霊師として活躍している。

~attention~

・残酷描写 強め

・暴力描写 少し

・性的描写 なし



僕は幼い頃から幽霊や妖怪といった

普通の人には見えないものが見えていた。

僕の家系は有名な除霊師一家だったから

それを引き継いだのだ。

でも僕は見たり、話したりするだけで

お祓いが出来なかった。

悪霊からすれば、憎き除霊師の

復讐の絶好のチャンスだったのだろう。

いつも僕の周りには

たくさんの悪霊たちがいた。

廊下を歩けば、窓ガラスが割れて

何処からかヒソヒソと笑い声がした。

その度、現役引退した祖母に助けて貰った。

それが気に食わなかったのだろうか。

小学3年生の頃、家に帰ると家が燃えていた。

原因不明の突然発火。

足腰があまり良くなかった祖母は

逃げ遅れて亡くなってしまった。

その頃の悔しさを今でも覚えている。


だから僕は除霊師になった。