拾ってくれないの?桃瀬さん

作者空野瑠理子

ストーリー概要および物語の設定


“拾ってくれないの?桃瀬さん”


 高校生・桃瀬ちえりの日課は、夜の公園のブランコに座りながらぼっち呟きをすることである。

 そんなちえりはある日、いつも通り家の近くまで歩いて帰ると、自動販売機の前で制服を着た男の子がしゃがみ込んでいるのを発見する。

 その男の子の正体はなんと同じクラスでモテモテの梓沢陸くんだった。


 ちえりは見てみぬふりをして立ち去ろうとするが、「拾ってくれないの? 桃瀬さん」と梓沢くんに声をかけられ、梓沢くんの秘密を知り、一晩過ごすことになってしまう。


 ずっとぼっちだったのに。こんなのまるでカレカノみたい。

 人気者で寂しがりやな梓沢くんとの甘い秘密の同居生活、始まります。