悪い生徒会長くん、私を眠らせて。

作者空野瑠理子

悪い生徒会長くん、お願い、私を眠らせて。

ストーリー概要および物語の設定


“悪い生徒会長くん、お願い、私を眠らせて”


羽村美姫はねむらみきは優等生で不眠症気味な高校2年生。

今日も優等生として日実通ひみつ高校に行く為、

駅の列に並んでいたら背中を押され、脱げたローファーが線路に落ちそうに!?

すると同じ高校の生徒会長、夜風海翔よかぜかいとくんが助けてくれて…。

美姫は、<いつもなら、こんな“失敗”しないのに>と初めて“失敗”した事、

「次からは気をつけなよ、“優等生”さん」と夜風くんに言われたことに心を痛める。

なぜなら美姫は猫を被っているだけで、本当の姿は“組長の娘”だから。


美姫の父は雪城ゆきしろ組の2代目組長を務めており、

本妻には子が出来ず、愛人の子である美姫が将来の跡継ぎ。

普通の女の子としていたいのに…。

眠れない日々を送るしかない美姫。


そんな美姫はある日の夜、いつも通り眠れずに起きると、

居間で「愛人の娘なんて、いなくなればいいのに」と本妻が父に話しているのを聞いてしまう。

傷ついた美姫は、そっと家から抜け出し、バイクに乗って夜の海に行く。

するとヤンキー姿の夜風くんと偶然会ってしまって──!?


イラスト*子兎。(許可済み)