大天狗は祓い屋の血に願う

作者N

あやかしが支配する現代。
文明は徹底して制限され、ある『言葉』と『血筋』が永久に葬られた。

幼い頃に両親を亡くした一華(いちか)は、弟と共に下位区域の養護施設で暮らしていたが、十八の誕生日に施設長の企みを知ることになる。
危険を感じて逃げ出した一華だったが、ある偶然をきっかけに、黒の大天狗家当主…




身を売られた少女に


あやかしの青年は、願うように告げる


「俺を 祓え殺せ」──と。




あやかし×人間×現代ファンタジー