姫を助けるのはヒーローだって決まってるそれを覆す気なんて更々ない。




「大丈夫だよ、私が千佳を守るから」



決まってる。


選ばれし"姫"という存在には、

ヒーローが存在すると言うことは。



「千佳を守る、それがお前の仕事だろ」



私の存在意義など存在しない。


黙って一歩後ろで守る事に徹していればいい。





そうすれば、いいのに。





「じゃあれーなの事は誰が守るの?」






真っ黒な闇の中、

眩しい程の光が私を照らしてくれた。



貴方が教えてくれたそれは、



私には遠い世界のおとぎ話みたいだった。






flower






Special Thanks.


私の作品を愛してくれた皆様へ。