瓶の中の群青

作者水原猫

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自分にしか出来ない仕事に出会えると思い、上京してそのまま3年、カラオケ店でアルバイトをしている西田優奈。やりたい事も見つからず、もうフリーターのままでいいやと思うようになって来た時。ふとした事から毎週金曜日にカラオケに1人で来るサラリーマンの男性、橋本栞と帰り道が一緒になる。そして、2人のそれ…

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どうにもならない事って

本当にどうにもならないのだ。

例えば、どの道を歩けばいいのか分からないと言う人がいるけれど、私にはその道さえ1つも見えていないのだ。何かも分からないものを見つけるというのは、こんなにも難しい事だったんだなと、21歳になってようやく分かった。