夢雨
ななせさん、このお話を書いて下さり、ほんとうにありがとうございました。
ピアノを始めた瞬間のときめきや、奏者を辞めてしまったときの寂しさを久しぶりに思い出して、胸がぎゅっとなりました。そしていま、それでもどうしてもこの楽器から離れることができず、“趣味”としてピアノの傍にいつづけている自分の音楽人生をまるごと肯定してもらった気になって、ぼろぼろ泣いています。だから、勝手に、ありがとうございます。
そして、実はわたしの母校も普通科・音楽科・美術科のある公立高校だったので、めちゃくちゃ親近感を覚えながら読んでいました(^O^)!
個人的に美月ちゃんが大好きです。でも、こんなに全員が愛おしくてたまらないお話は他にないんじゃないかと思うくらい、楓ちゃんも、東条くんも、後藤先生も、みんなが大好きです。
芸術を相手にしていると、必ずいつかは向き合わなければならない“才能”という怪物を、ここまで美しく、柔らかく、そして真摯に描いた上で、それぞれの立場から見る景色を、こんなにも優しく拾い上げてくれる。誰にとっても救いの手を差し伸べてくれるような、素敵なお話を読むことができて、すごく幸せです。
ほんとうに、ありがとうございます。