「私の伴奏、してくれないかな」
天才未満のクラリネット奏者
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天才ピアニスト
サン=サーンス
クラリネットソナタ変ホ長調Op.167に捧ぐ
- 最終更新日
- 2021/09/28
- 作品公開日
- 2021/09/28
- ページ数
- 完結 56ページ
- 文字数
- 100,121文字
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作品コメント
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- 夢雨
ななせさん、このお話を書いて下さり、ほんとうにありがとうございました。 ピアノを始めた瞬間のときめきや、奏者を辞めてしまったときの寂しさを久しぶりに思い出して、胸がぎゅっとなりました。そしていま、それでもどうしてもこの楽器から離れることができず、“趣味”としてピアノの傍にいつづけている自分の音楽人生をまるごと肯定してもらった気になって、ぼろぼろ泣いています。だから、勝手に、ありがとうございます。 そして、実はわたしの母校も普通科・音楽科・美術科のある公立高校だったので、めちゃくちゃ親近感を覚えながら読んでいました(^O^)! 個人的に美月ちゃんが大好きです。でも、こんなに全員が愛おしくてたまらないお話は他にないんじゃないかと思うくらい、楓ちゃんも、東条くんも、後藤先生も、みんなが大好きです。 芸術を相手にしていると、必ずいつかは向き合わなければならない“才能”という怪物を、ここまで美しく、柔らかく、そして真摯に描いた上で、それぞれの立場から見る景色を、こんなにも優しく拾い上げてくれる。誰にとっても救いの手を差し伸べてくれるような、素敵なお話を読むことができて、すごく幸せです。 ほんとうに、ありがとうございます。
- こさめ
圧巻🎼最高でした👑 存在証明の葛藤とか選択とか自己実現とか、それぞれの行く末とあわせて、静かに綴られつつドラマチックで、濃密な日常の其処彼処に煌めく感情が散りばめられて、象られる空気や景色が鮮やかに浮かんで感情が行き来する様子響いてまだまだ落ち着かずざわめいてます🕊 楓の葛藤は勿論、東条くんの行く末の捉え方、音楽との安定した日常にあって、楓への熱をキラリ現して存在証明のトリガーな立ち位置を望む描写とか、選び取る尊さをふたりが体現してくれてるようなラスト頁とか、美しい筆致に音の重なり継ぎ目瞬間体感高まって、どれも余りにも尊くて、音楽は時間芸術なのだなとお話通じて実感。美しく駆け抜ける青な時代の物語📖ありがとうございます。また読みにお邪魔したいです🎼
- 月山 未来
最高。 東条縁くんの最後の感想に、私も心の中で叫んでしまいました。最高です。 できることなら全ての文章を保存しておきたいほど繊細で綺麗で、ため息が出ました。私もあまり「天才」という言葉を安直に使いたくはないですが、それでもこのお話を生み出してくださった作者様にどうしても言いたいです。天才ですか? 実は私も、クラリネットとピアノの両方、奏者としての経験があります。演奏の描写が非常に細かくて、ああこんなことあったなあ、そうそう分かる、と懐かしくなりました。 音楽はナマモノですが、このお話を通して二人の、そして美月ちゃんや金木さん、いろんな人たちの音楽に直接触れられた気がして、とても嬉しかったです。 贅沢な演奏を聴かせてもらっているような心地になりました。この度は素敵なコンサートにお招きいただき、ありがとうございます。