ストーリーの概要 および 物語の設定
400年の泰平の世を享受するローデヴェイク国の果て。
辺鄙な集落で、ひっそりと暮らす3人の姿があった。二人の娘と父親に見える彼らには、其々が背負う重い定めがあったのだ。そして彼等の命を救い受け入れた集落にも大きな秘密が。
遠く離れた首都でクーデターが起こったのは半年前のこと。
王宮と賢王を守る右府の衛のエリートが突然叛逆の徒と化して、賢王夫妻を殺し王宮の制圧を企てた。それを即座に阻止したのが聖王ツーランと配下の武者揃の精鋭だった。
捕らえられた首謀者はその場で自死し加担した者達も処刑されて、自ら聖賢王となったツーランの元で、都はまるで何も無かったかのように平穏な姿を取り戻す。
しかし多くの者が気付かないうちに、確実に世界は変わり始めていた。
クーデターの夜、都から落ち延びていた第二王女ルーアン。二千前に滅びた文明の秘密を抱えたリーナは執拗に聖堂から追われる。そして完全に成り行きだけで娘たちを保護する羽目になったヴァレンにも追手が迫る。
あまりにも大きな喪失に打ちひしがれた彼らは、再び立ち上がる事が出来るのか。
再生の旅が、始まろうとしていた。
頑張っているあなたが失くした心のかけらが、きっと見つかる、ハイファンタジーの世界。