ストーリー概要および物語の設定
大学生の御幸が一人暮らしをしているマンションに帰宅すると、不気味な黒いカードが投函されていた。
部屋に戻った御幸は、人の部屋に勝手に上がり込んで裸で料理をしている少女を目撃する。
曰く、バンパイアである彼女は、現代人の異世界への願いを叶えるべく召喚された案内人であり、その片道切符を賭けた勝負の代行者であった。
事情が飲み込めないままの御幸は、別の代行者に襲われる形で強制的に争いへと巻き込まれていくのだが……
このゲームの参加者はかつて異世界行きを強く願った人間が対象になるのだと伝えられ、そして、勝者は願いを一つ叶えることができることも教えられる。
──かつて、本気で、事故で失った幼馴染を蘇らせることができたらと、そんな一方的な感情を抱いていたことを御幸は知られていたのだった。
異世界を望む参加者たちが心に抱えている闇に、御幸は直面するたびに苦悩しつつも、願いを叶えるべく己に与えられた"役割"をこなしながらバトルを勝ち進んでいく。
エゴと暴力の現代ファンタジー。