『十年経ったらお前の作った曲に歌詞つけて俺が歌ってやるよ。それまでに一生懸命ギター練習しとけ。』

 約束を交わしたある男はその半年後、表舞台から姿を消し失踪した……。

 男の名はハル。
 世界的人気を誇るロックバンドのボーカルを務めてた彼は、あれから丁度十年が経つと言うのに未だ行方不明のまま。…

『十年経ったらお前の作った曲に歌詞つけて俺が歌ってやるよ。それまでに一生懸命ギター練習しとけ。』


 約束を交わしたある男はその半年後、表舞台から姿を消し失踪した……。


 男の名はハル。

 世界的人気を誇るロックバンドのボーカルを務めてた彼は、あれから丁度十年が経つと言うのに未だ行方不明のまま。


 そんな時、高校二年になった杜賀白飛とがはくとの前に現れたのはハルと雰囲気がよく似たハルカと名乗る青年だった。ハルカは言う。


「俺の為にギターを弾け。」


 自信満々、余裕綽々。自分大好き、自由奔放、我儘で業突く張りで。そんなハルカは無理矢理に白飛をステージへと引っ張り出す。しかし、白飛は過去のトラウマからギターの音だけが聞こえなくなってしまっていた。

 焦る白飛の前に立つハルカの背中は、声は、記憶の中のハルそっくりで。


「俺の秘密を教えてやる。」


 ハルカの秘密を知った時、挫折した白飛はもう一度立ち上がる。


ーーこれは天才達が挑む再起の物語ストーリー