「私、人間は恋愛対象にならないから」
目の前の勘違いしている男に美女はそう言った。
天道真霊那は生まれつき「目視した人間の全てがわかる力」を持った女だ。
お悩み相談の天道事務所の用心棒兼雑用係に適した人材を彼女は探していた。
採用にあたって必須の条件は、真霊那に恋愛感情を向けない男であること。
そ…

ストーリー概要および物語の設定


天道真霊那は生まれつき「目視した人間の全てがわかる力」を持っている女だ。

22歳の彼女は大抵の男が一目惚れするほどの美人だが、男性との交際経験がない。

その理由は、人間を恋愛対象としてみれないからだ。

真霊那は自身の能力を制御できず、自分の意志とは関係なく、目に入った人間の全てを知ってしまうため、幼いころから嫌というほど人の醜さに触れてきた。

どんな人間にも必ず醜いところがあるというのが彼女の持論である。

お悩み相談の天道事務所で、真霊那は女性の依頼人たちの相談にのっていた。

彼女は事務所の用心棒兼雑用係に適した人材を探しており、採用するにあたって必須の条件は、自分に恋愛感情を向けない男性であること。

そして、真霊那は理想の条件に該当する男である瀬崎鉄也を見つける。

ある理由から鉄也は死ぬまで恋愛しない覚悟でいた。

天道事務所で働くことになった鉄也は、公安警察官相手に浮気調査するなど、難題にも真霊那と共に取り組み、様々な人の裏の顔や隠し事を見ていくことになる。

真霊那と鉄也は考えの違いで言い合いになったりしながらも、依頼人の抱える問題を解決していくごとにコンビとしての絆を深めていく。