敬語口調物腰柔らかな好青年というアイドル顔負けの王子様のような甘いマスクにハイスペックなイケメンでありながら、前々から鬼畜という噂があった専務である隼のことがどうも苦手だった侑李。
友人の連帯保証人となっていた兄の所為で一千万の借金返済を迫られていたお陰で、会社で禁じられている副業をしていた侑李は、バイト先である老舗ホテルで自分の勤める会社の副社長に就任したばかりの隼の修羅場?に遭遇してしまい、副業までバレて脅されてしまうことになるが……。
気の強い侑李は脅しに屈することなく、退社する旨を伝えると、不服そうにしながらもあっさりと引き下がった隼。翌日には処分の沙汰があるだろうと思っていたのに数日経っても隼からも会社からも梨の礫。気にはなりながらも返済期日が迫っているため副業に追われる日々を送っていたのだった。
そんな中、借金の返済期日を迎え帰宅した侑李を待っていたのは、借金の取り立てではなく隼とその秘書の蔵本だった。
驚くことに隼は、兄が継承した老舗料亭『橘』に通い、偶然にも同じ年だったことから親しくなり、家庭の事情を聞き出し、借金の立て替えを申し出たのだという。
その翌日には、隼から『雇用契約』を持ち掛けられた侑李は契約を交わし、その業務として『恋人のフリ』をするよう強要。なんと、一千万はその業務の報酬で、それらの業務に付随する諸々についても毎月報酬があるという好条件だったのだ。
が、しかし、恋人のフリに付随する業務だとして、少々アブノーマルな性癖である隼に身体まで強要されてしまい応じる羽目になり、不感症だった悩みまで払拭され、徐々に好意を抱くようになるが、隼に向ける嫌悪感に一目惚れしたと聞かされていたため想いを隠し通すしかなかった。
それなのに、隼からは、記憶に残っていなかったが十五年前に出逢っていたことと想いを告げられ一千万のことがあるため断るも、一月時間をください。一千万も『橘』の経営もなんとかしてみせます。その時に返事を聞かせてほしい、そう言われてしまうが、結局は隼の求愛行動に想いを抑えられなくなってしまうのだった。けれど隼の恋人になった侑李には、隼の性癖や色んな試練が待ち構えているのだった。
この作品は、「鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛」をシナリオ化したものです。小説の方とは設定等違ったところもありますので、ご注意ください。https://maho.jp/works/15591074771453106647