私の愛は、罪の容貌をしている。気づかれないよう嘘を纏って、隣に立つことにしがみついて、薄っぺらいごめんねを囁くことを、永遠に繰り返す。
薄汚れた感情を持て余したまま、掠れた声でごめんねと囁いた。
君にはきっと、聞こえなかっただろう。
元より、聞かせるつもりもない言葉だった。
2021/10/19 -