夢物語の痕跡と、おとぎ話の物語

作者樫山泰士

『宇宙の終わりに、棕櫚の木の下に立ち、

 すべての記憶が、物語へとかわるとき、

 もしも、きみがほほえんでくれるなら、

 全ての星が、正しい位置にあったなら、

 わたしはきみの見た夢を、きっと夢に見るだろう。』

 ――シュールーの古い子守歌より。


※本編の内容は予告なく変更される場合…