豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網

作者湊未来

30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。

「ねぇ。酔っちゃったの……
ふふふ、貴方に酔っちゃったみたい」

一…

「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの? 経験豊富なお姉さん……」


「逃げずにちゃんと来たね。まぁ、自分の立場をよく理解している鈴香が逃げる訳ないか」


「今だって逃げられるなら逃げ出したいと思っているだろう?だから……」


「会いたい、話したい、時間を共有したい、一緒にいたい、ただそれだけなんだ!」


「離したくない。でも、もう無理なんだな……」


 なぜ、彼はクズ男となってしまったのか?


 そして、二人の恋の行方はーー