行きつけの喫茶店。その奥にひっそり佇むレトロなジュークボックス。これがわたしのタイムマシン。店内の優しい照明とコーヒーの香り。出窓に並ぶ猫の小物。ここだけは、時間が結晶みたいに固まっている。わたしはコーヒーを頼み、リストは見ずにFと5のボタンを押す。流れてくる音楽に身を委ねると――。