26歳、男運もなければ人嫌い、アパレル受付事務員の花田百子(はなだももこ)は、ブランド部署の俺様何様係長様である39歳の近藤善鷹(こんどうよしたか)と年末の飲み会で急接近をする。振り回され、振り回す。大人だって。

完全に堕ちたなと思った。


もう、くらくらだ。



「花田ちゃんは、今日俺と帰るんでしょ?」

「近藤さん、渋谷乗り換えですよね?」

「いいよいいよ、ついてってあげるよ」

「いや誰もついてきてくださいなんて言ってないので」

「さすがの花田ちゃんでも、この時間は危ないよ」

「セクハラですよ」



前言撤回。


この人は、最低だ。



「こんな綺麗な女性を帰すなんてありえないでしょうが」



簡単に、私を手に入れる。



『アメリカデイゴ』





※完全フィクションです。