出会ったのは異国の人、彼の温もりに永遠を感じたはずだった。気ままな飼い猫が出て行ってしまった冬の寒い日の朝。泣き出した私に優しさをくれた人とお互いの温もりを求めあった。愛してる、それは永遠に続くはずだったのに――。
「アユムは? ボクのこと、もう好きになってくれた?」
「教えてあげない」
「ズルイよ、ボクばっかり大好きなんて」
ちゃんと伝えれば良かった――。
好きなんて、いつだって伝えられるって、そう思ってたんだ。
ダイ、あなたは今どこにいますか?