東金 栞の恋人は惟道 良知という雨男。必然的に二人のデートは、いつも雨。ある日、栞は良知が違う誰かと結婚すると聞いてしまった。彼の為に別れなければ、でも別れたくない――列車は彼女を真実へと連れていく。栞こそが雨男である良知を明るく照らす太陽なのだと、彼女だけが知らない。
クールでエリートな良知は雨男の自分が嫌いだった。
雨の中、傘をささずに楽しそうにしている栞に心奪われる。
「あんたは俺の太陽だ」
「良知を包む雨が好き」
知り合うほどに、どんどん互いを好きになる――
しっとりした大人のラブストーリー。