CEOは溺愛妻を杜に隠してる

作者水田歩

庭師の三ツ森ひかるの勉強の為、TOKAIヒルズの屋上庭園を見学したいのだが、なかなか予定が合わない。
庭を見るとハイテンションになる彼女は、従妹の玲奈から「見合いのふりをしていけば怪しまれない」とアドバイスされる。
振袖を着て出かけてみたら、玲奈と見合いをするつもりの隠岐(おき)護孝(もりたか)と…

 私は三ツ森ひかる、ひよっこ庭師だ。


 憧れの庭で、

 かっこいいクロマツとご対面。

 最高にいいお日和なのに。



 目の前にいる男の双眸の中で、

 炎が燃えているようだった。


 男は私から目を、離さない。

 私は逃げたくても逃げられない。


 怖っ、食べられる感ハンパないっ!



「今日、俺は多賀見家と縁戚になる覚悟で来た。

 貴女が誰だろうと関係ない、

 多賀見の娘として俺と結婚してもらう」


 え、えええええええええーっ!

 どういうこと?

 誰か説明して!



 突如、お見合いの場に放り込まれた

 三ツ森ひかる(25)造園師

 と

 なぜか結婚する気満々な

 隠岐 護孝(30)エスタークホテルチェーンCEO

 が

 頑張って堕とすお話です。





 ……同じ頃、護孝の秘書である深沢慎吾も

 岡安里穂と出会ってます。

(『あなたの傷痕にキスを〜有能なホテル支配人は彼女とベビーを囲い込む〜』)