男を知らないまま寡婦となったクリームヒルトは、娘の居る王の後添いとなる。美しく愛される姫、力のある王である夫。このままお飾りの后としてひっそりと、透明に生きていけると思っていたが、クリームヒルトには生まれた時から守護の鏡がついていて……。
何故生きているのかしらと鏡に問うと、
僕にその姿を見せる為だと鏡が答えた。