「大丈夫。僕がそばにいる。」震えた細い指が私の手を強く握る。そのか弱くて冷たい手が私の味方だった。君は、唯一無二の存在だ。・・・姉弟愛ってどんな愛?誰か"普通"を教えてよ。
僕
たちは
私
最も遠くて、一番脆い。
それが苦しくて苦しくて。
もう耐えられそうにない。
「それ、本気で運命だと思ってる?」
思ってるよ。だって、
「もう悠人に心配かけなくて済むんだもん。
それって運命じゃない?」
なんだそれ。
そんなことで掻っ攫われるのか。
じつに虚しい関係だ。