あやめは日本四大財閥の一つに数えられる嵯峨家の一人娘であったが、過保護な生活には辟易していた。そんなある日、父が連れてきた“ショウゴ”と名乗る男にあやめはここから出たいと願う。
願っても叶わないなんてこと、
初めから分かっていた筈だった。
それでもね、貴方と出会った
あの日のことを
あの時間を、後悔することはないの。
だから、もしあの日に戻っても
もう一度貴方に言うわ。
「私を連れ出して」って