日ノ国にある城都は、帝の城郭がある政や経済の中心地。そんな城都の定食屋で給仕係として働いていた町娘・雪菜は、ある日店主に店を閉めると言われ、常連客の紹介で城都の治安維持のための組織「暁」の屋敷で働くことになった。そこで「前世の記憶」に出てくる想い人、時雨と再会する。ところが、時雨は前世のことは全く…


「生まれ変わって、またあなたと会えたなら


今度こそ一緒になりたい」


そう誓い合ったのに、再会した彼はわたしのことを忘れていた──