突然のニュースに心がかき乱された。

結婚に、妊娠……。
今この瞬間まで恋人だと思っていたのは俺だけだったのだろうか。
幸せだった日々は突然、ニュースキャスターの声によってぶち壊された。

一時の幸せだけでいいと思っていたはずの俺の心がズタズタに切り裂かれた。

こちらの作品は、こうであったらいいなぁという妄想続けている作者の作り話です。

仁亀嫌いを否定するつもりはありません。

現実的に考えるのではなくゆるーい気持ちで読んでいただければ幸いです。



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いつかは終わる恋だけど… いつか終わる恋だからこそ、今だけは… 今だけでも俺だけのものになればいいのに。

金色のピンキーを嵌めた左手で、仁の右手を握ると2つのピンキーがカツンっと音を立てた。

「…手繋いだら重なるように、付ける手逆にしたの?」

優しく微笑みながら言う仁に、俺はおどけて笑って見せた。

「んなわけないだろ?俺らがマイク持つ手だよ」 ─────────