辺見飛鳥、十七歳。修学旅行中に訪れた長崎で、鎖国時代の出島へと迷い込んでしまう。助けてくれたのは、時の阿蘭陀商館長・ヘンミー。冷たくも優しい彼との間には、次第に特別な感情が生まれる。だが彼は半年後、任期終了とともに帰国することが決まっている――。
二百年もの時を超えた、愛の物語。