「おまえみたいな奴、かならず離縁してやるから」
東京の片隅、みどり深き山のふもとにその神社はある。
神社の跡取りで、この世とあの世の境を守る「常野守」でもある高校生の少年・晴と、山の女神がみとめた、晴の「妻」である幼馴染の少女・翅。
とある理由から、離縁をめざしながら夫婦関係を続ける少年少女とひと…