猫又な旦那様は転生した花嫁を迎えたい~前世の夫婦といわれても記憶がないので、あやかしの血族向け家政婦はじめます~

作者千早朔

「必ず、必ず見つけ出す。なあに、"契り"を結んだこの小指が、必ず巡り合わせてくれるさ。だから、だから次こそは――」

夢の中で出会った美しい男の人は、前世の夫で、猫又でした。

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平凡な会社員だった白菊茉優は、ある日「前世の夫」と名乗る男性マオに窮地を救われた。
白い髪に赤い目を持つ、美し…