わたしは彼に囚われすぎている

作者紫苑

沖乃咲樹。31歳、前厄。

彼女が転職先で出会ったのは、スーツの良く似合う同い年の男性、石井千秋。

同僚としての付き合いが、少しずつ変わってゆく。それはやがて、超えてはならぬ線に近づこうとしていた。

独身男×既婚女のお話。

「ちゃんと好きでした」


ジューンブライドの季節、

6月の京都。


沖乃咲樹は、同僚の石井千秋にそう告げた。


31歳の私たちは、

仕事仲間で、

気が合って、

励ましあえて、


両想いで。


けれど、決して一緒にはなれない。



ならば、せめて出会に感謝して、

絆を深められないだろうか。






※初めての投稿です。

※頑張って書いていきたい所存です。