手芸店『スミスミシン』の裏メニュー ~和菓子とお茶、あります~

作者宇部松清

見た目はしっかり欧米人だけど日本産まれで日本育ちの然太郎は、岩手県盛岡市で小さな手芸店を営んでいる。定休日である木曜日にそこを訪れるのは、360度どこからどう見ても『日本人』の矢作マリー。
今週もマリーは然太郎の大好きな和菓子(あるいは和スウィーツ)を持って然太郎の店『スミスミシン』のドアを開ける…

大型犬系年下ハーフイケメン



男前年上和顔地味女子



「もしマリーさんがまっさらな雪原だったら、そこに足跡をつけるのは僕だ」


「何それ、誰かの言葉?」


「僕の言葉。誰にも足跡なんかつけさせるもんか。マリーさんは僕のだ」


「然太郎ってたまに詩人みたいなこと言うよね。まぁ、良いけどさ」