高校三年生の秋。転塾することになった和真は、担当になった智弘に一目惚れしてしまう。志望校に合格した和真は彼に少しでも近づく為、同じくアルバイトをすることに。しかし初日、やってきたのは知っている彼ではなかった。笑顔を絶やさず、言葉遣いも柔らかかった彼の冷たい態度。どうやら先生の彼は、本当の彼ではないらしかったが、そんな智弘にも惹かれる和真。
和真の歓迎会の帰り際、智弘は頼みを断りきれず同級生を家まで送ることになる。和真は以前からそんな2人が恋仲にあるのではないかと疑っていた。モヤモヤとしたまま日々を過ごす和真。そこに現れたのは幼馴染の学であった。学とは以前から仲が良く、久々に会ったというのに自分に懐いてくれている彼が可愛くて仕方がない。それを知った智弘は不安が募り、やはり和真は優しい自分を気に入っていたのかと落ち込む。
関係は上手くいかないまま、また食事会。お開きとなり、学の家に泊まろうとしていた和真は弱々しく智弘に呼び止められる。酔った勢いのまま家に招かれ、強引にキスをされる和真。静かに涙を零しながら想いを語る智弘に、和真は初めて自分の気持ちを口にする。