ボーン・プレイヤー 〜君の骨で僕は復讐をする~

作者谷河 螢采

地図にない島、言無島の最後の生残りのレイ(15)は、島民の遺灰を武器に復讐の為、東京に降り立つ。行き倒れのレイを助けてくれた研究員の霧生奏(27)にレイは心を開いていく。言無島の島民には生来テレパシー能力があり、太古からその力を独占しようと様々な国や企業間で激しい争奪戦が繰り広げられてきた。このま…

▶ストーリー概要および物語の設定

地図にない島、言無島の最後の生残りのレイ(15)は、島民の遺灰を武器に復讐の為、東京に降り立つ。行き倒れのレイを助けてくれた研究員の霧生奏(27)にレイは心を開いていく。言無島の島民には生来テレパシー能力があり、太古からその力を独占しようと様々な国や企業間で激しい争奪戦が繰り広げられてきた。このままでは世界滅亡に至るという懸念から、島を地図から消し、その存在を表舞台から隠し、牽制しながらバランスを保ってきたが、300年に一度生まれると語り継がれている『導く者』として圧倒的な力を持って生まれたレイの存在により、均衡が崩れた。言無島の力を狙っていた組織の一つ、五菱グループは、レイを略取すべく島を襲ったが、見つけられず、力の流出を防ぐ為、島民全員を焼き殺していた。復讐に囚われるレイに、灰の形状態でレイを近くで守ってきた島民達は、復讐を望んでいない、孤独なレイが誰かと心を通わせ、幸せに生きてほしいことが願いだと諭される。レイの不在時、島民を虐殺した発火能力を持つ三國透に襲撃され、奏が攫われる。島民を守れなかったことを悔やんでいるレイは、今度こそ大切なものを守る為、港との未来の為、戦いに挑む。