阿佐美十羽は、呪われた「八番街」と言う団地群の端に暮らす。一人祖父の残した本に囲まれて日々を送っていたが、ある日向かいの建物に夏樹さんと言うお姉さんが引っ越してくる。夏樹さんは、十羽に他者との交流を教えたが、やがて他の多くの人と同じように消えてしまった。十羽は、夏樹さんを探して週末ごとに団地群の…もっと見る
カラっぽ砦の蝶