あなた色に染まり……ません!~呉服屋若旦那は年下彼女に独占宣言される~

作者霧内杳

「そこのお嬢さん、私の妻におなりなさい」

その男がいったい、なにを言っているのかわからなかった。
出会ったのは数分前、なのに妻になれだとか。

でも男は本気だったらしく、こちらに拠点を設けて東京と金沢、二重生活をはじめた。

私を可愛い、可愛いと可愛がりながら、いつも傷ついている彼。
彼の家の、…