君が隣に座った日【完】

作者

「どんな人がタイプ?」

 その質問に他意はなかった。
 つまり、これは明確に彼女を口説こうと思っての質問だった。
 対する彼女の答えは拒絶だった。

「あたしのことを好きにならない人」



 君が隣に座ったあの瞬間は、間違いなく僕にとって「終わりへの始まり」だった。