ゴールデンウィークだったはずなのに気づけば学校に行かないまま夏休みになっていた。朝バイト先の後輩にだるいいじりをされて、どうしようもない夜は川沿いをあてもなく散歩をして、幽霊のひとりごとに耳を傾ける。そんなしょうもない夏休みから抜け出せずに、ひたすらに再生と巻き戻しを繰り返している。