願うなら、きみが【完】

作者飴水ねり

こっちを向いてくれたらいいのに、と思う。だけどその瞳は、いつも違うひとへ向いているんだ。






何かひとつだけ願いが叶うとしたなら

少しでも振り向いてくれますようにって

きみの背中に、いつもそう思う



そしてきみもきっと

誰かの背中にそれを願っているのだろう



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