(微ネタバレありです)
5章の途中あたりから段々と読んでいて呼吸がしづらくなるような感覚がして、最終章からは残りのページ数を何回も確認しては呼吸を整えて読んでいました。

始めからメリバだと記載されてあったのでそれなりの覚悟を持って読み始めたはずだったのですが、やっぱりあのラストは遣る瀬無い気持ちになってしまいました。あの2人だったら、今が幸せのピークではなくこれからも幸せを更新していけるはずなのに。最後の依央の心情を想像するだけでも、胸が締め付けられます。でもその遣る瀬無さでさえも、なんだか美しくて、噛み締めるようにラストのページを読み返していました。とても好きな作品です。崇拝と友愛を読んだときにも思いましたが、青園さんの作品に感じられる独特の空気感が好きです。静かで綺麗な文章がすごく好きです。
(長々と語ってしまいすみませんでした)