愛を知らない僕達は殺す事で愛を知る

作者花宮さくら

両親から愛情を受けず育った桐生一哉(きりゅうかずや)は義務の様に代わり映えのしない毎日をただ生きていた。
そんなある日ひょんな事からひとりの少女、冬野柚葉(ふゆのゆずは)と出会う。
柚葉は父親の死後、それまでの裕福な生活から一転貧困に陥った事によるストレスから母親の虐待を受け続ける生活を送っていた…

君が笑ってくれるなら、


君が幸せなら、


僕は何だって出来る。



君が太陽の様に明るく輝けるなら


僕は暗闇で生きる影でかまわない。


だって、君は僕だけの天使で

僕は君だけのヒーローで、悪魔だから。



「柚葉は俺の天使だ」


「一哉君は私のヒーローだよ」



これは、ひとりの男の子がひとりの女の子を罪を犯しながらもただひたすらに守り、一途に愛し、

そして手にかけるまでの物語――。