むにえな
又アダムに言たまひけるは汝その妻の言を聽て我が汝に命じて食ふべからずと言たる樹の果を食ひしに縁て土は汝のために詛はる汝は一生のあひだ勞苦て其より食を得ん
土は荊棘と薊とを汝のために生ずべしまた汝は野の草蔬を食ふべし
汝は面に汗して食物を食ひ終に土に歸らん其は其中より汝は取れたればなり汝は塵なれば塵に皈るべきなりと
エバのいない楽園でのふたりのアダムがこれからどうなるかが見どころだと思いました。現時点では波乱のあるストーリーなのか甘くいちゃつく話なのか判断できません。アダムというからにはこのコメントの冒頭に挙げた聖書にあるように苦難の道とそこから何かを生み出すことが待っているのかという予感は受けましたが。
書き方が特徴的(らんどにおいては普通の可能性もあるが判別できなかった)なので、それに関しては勉強になった。なるほど、こういう書き方もあるのだなと。会話で構成される小説というのも、読み手によっては読みやすいものになるのかもしれない。小説を速読する時に会話文だけを追うという人の話も聞いたことがあるので。