辺境の軍事基地に残された兵士二人が、地球最後の夜を過ごす短編。※noteなどにも掲載しています。
もしかすると本土からの連絡もなくほとんど見捨てられたようなこの辺境で、律儀に軍隊組織の上下関係を維持し続ける意味もないのかもしれない。
だがそれでもヤヒロは部下として働き、ユキオミは上官として振る舞った。こうしたままごとのようなルールがなければ、この何もない孤島の基地での暮らしは退屈すぎたのだ。