溶けそうなアイスクリーム

作者naruse.kei

夏休み。
溶けてしまいそうなほどアツいのに、
俺の部屋にはエアコンがない。
アイスを食べながら
全開にした窓に立った。

目の前に見えたのは、隣の家の窓。
そこには、見知らぬ女の子がいた。

「こんな子、いたっけ?」

彼女は、窓を全開にして
絵を描いていた。

俺は、それを、ぼんやり眺めていた。