許嫁として結婚が決まっている彼の愛が重すぎて、逃げ出したかったはずなのに、最期の時に隣にいて欲しいのはあなただった。

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「欲しいのは"姫宮世那"でしょ?


あなたが好きなのは、私じゃない…。」




「そう思うのは勝手だけど、


俺は世那のためなら


いつでも死ねるくらい愛してるから。」






幼い頃から決まっていた結婚相手。



許嫁として、決められた相手は


私を許嫁としてしかみていないはずなのに…。





「世那は俺のだから。逃げられないよ。


俺以上に世那を愛せる人はいない。


これが運命なんだって、受け入れて?」







あなたの愛が重すぎて、


逃げようとしても、逃げられなくて…。


だけどその重すぎる愛が、私を救ってくれた。





短編「30日間の夫婦ごっこ」の

世那と瑠衣のお話

(短編を読むとネタバレしてしまいます)