五十代女性の工藤先生と、小学六年生の主人公・渡部久江。主人公の視点から工藤先生を語る。

 主人公には介護の必要な祖父母がおり、支え合う家族の話でもある。

 これといった山場は無く、主人公の語り口も淡々としている。