俺にしときませんか、先輩。【完】

作者天海ゆわ

「落としたい人いるんで、相談乗ってください」───特別仲の良かったわけではない親友の弟と、あることから急接近。




好きな人がいるらしい、親友の弟は、


まともな恋愛をしたことがない私からしたら、




「その人のこと、一番想ってる自信、あるんです」



「あんまり無防備だと触れたくなりますよ」




ちょっと、いや、かなり、


まっすぐで、甘い。









もうずっと前から、先輩しか目に入らない。



弱みにつけ込んでるんだとしても


ずるくても




「……先輩、そのかわいさ、どうにかなりませんか…」




隣に先輩がいないのは、たぶんもう耐えられない。